オタクは語りたい:Vtuber
VtuberとはバーチャルYouTuberのこと.
キズナアイの登録者が100万人を越え,四天王(輝夜月,ミライアカリ,電脳少女シロ,バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん)の人気が出始めたのは2017年末.
Vtuber元年と言われた2018年には様々なVtuberが誕生し,そして消えていった.
upd8だとかにじさんじだったり.LIVE,ENTUMにホロライブ.ぶっちゃけどれが企業名でどれがグループ名かわからないけど,大手といわれるグループができて,また個人が参入して.
現在では7000人もいるのだとか.アニメなんかもできて,バラエティー番組なんかもやったりして.スマホゲーム,カードゲームとかとコラボしてとその勢いは凄まじい.
でも,そんな盛り上がってるイメージの割には
「バーチャルYouTuber?ああ,キズナアイのことでしょ.知ってる知ってる.え?他にいるの?」
みたいな人が多い.
というわけで推しのVtuberを4人ほど,紹介したい.
素晴らしいものは勧めたい.人間だから.
推しの素晴らしさは広めたい.オタクだから.
葛葉
にじさんじと呼ばれる生放送メインのVtuberグループ(実際には別にYouTubeに限定してはいないのでバーチャルライバーとか言われる)の一人.吸血鬼だったりする.
基本的にはゲーム実況がメイン.FPSとか多い.
魅力はゲームの上手さと卓越した言語センス.
話がめちゃくちゃ上手い(構成とか)っていうわけではなく(もちろん下手でもない),語彙力がめちゃくちゃあるとかいうわけでもない.
ただ,発した単語がピタッとその場にハマる.そんな感じ.そのハマり方は語感だったり,間違った使い方だけどなんとなく伝わるって感じだったり.独特な言語センスを持っていてそれが面白い.単語で殴ってくる.
ゲームの上手さっていうのももちろん魅力.PUBGだったりAPEXだったり.僕もFPSゲームをやる身なので,観ていてイライラしないプレイングって大事.
ついでにいうとエモの塊.エモってなんだろうってなるけど.ゲームの大会だったりイベントだったりで毎回熱い展開になる.
「主人公になりてぇ……」とは葛葉の言葉.
緑仙
同じくにじさんじ所属.高校デビューに失敗した高校生.性別不詳.男だから,女だから見る,見ないというのが嫌なのだとか.(解釈の余地を残してくれてる.ありがたい.)
基本的に雑談メイン.歌配信だったりゲームも少しする.
葛葉に対してこっちは正統派で話が上手い.構成とかそういうところで.語彙力もある.
あと純粋にオタクとしての知識がとてもある.お前何歳だよって問いたい.
個人的に一番の魅力は企画.他のVtuber巻き込んで茶番やったりラジオのようにお便り募集したり.
しっかり台本作りこんでバカをやるタイプ.それが面白い.
一つ一つのテーマ決めて配信するので生放送だけどダラダラしないのも魅力だったりする.
あと歌が上手い.というか多分声がいい.
雨森小夜
同じくにじさんじ.他の二人に比べ“明記されている”個性は薄い.図書委員,放送委員ってことぐらい.
配信は雑談が主,なんだけど…….
基本的に一つの配信につき何か一つぐらいはネタを仕込んでいる.だからその点でいうと企画するときの緑仙に似てはいるんだけど,あくまで雑談である.
ぶっちゃけ一番説明しにくいので一回だけ配信を見ていただけるとありがたい.ネタってこれだなってわかるぐらいのやつを一つ.
仕込まれたネタは基本的に頭おかしい.ぶっ飛んでいる,と形容される感じの.なのに恐らく常識人だなと思うことが節々であり,狙ってそういう発想ができる辺り天才である.ミステリアスな容姿も相まって独特な雰囲気.
あと声がいい.綺麗.
赤月ゆに
最後に個人勢(多分).吸血鬼.バーチャルYouTuberなので人外も多い.
ラジオメイン.他の三人に対して動画で活動しているのも特徴.
個人的にはここまでゆっくりとした話し方なのに話が上手いと感じたのは初めてだった.テロップ等もあり,視聴者の聞きやすさをしっかり考えて完璧に作られている印象.
特徴的なのはその知識量.教養とは魅力であるという当たり前だけど気づきにくいことに気付かせてくれる.おバカキャラで売り出すよりも難しいけどやはり魅力的に映る.
動画を見てて為になるので見て損はないといった感じ.
あと声がいい(本日n度目).
というわけで推しでした.興味があればぜひ見て欲しい.誰のを見ても面白いといわせる自信はある.
さて.
ちょっとだけ思ってることを1つ.毒にも薬にもならないようなことだけど.
V界隈は優しい世界って言われる.
信者が圧倒的に多く,アンチが少ない. というかVtuber本人達の放送では見たことがない.
なんでかってそりゃVtuberが魅力があるから…なんていうとそれこそ信者みたいなのだけれどあながち間違っていない.
面白い動画を作って売り出す一般的なYouTuberに対して,基本的にVtuberは自身のキャラクターとしての魅力を売り出す.
もちろんYouTuberが自身の魅力を売り出すのもVtuberが動画の面白さを売り出すのもあるし,というか必須なんだけど……まぁ優先順位的にはそんな感じ.
Vtuberのターゲットは二次元に慣れ親しんだオタクであり,オタクがアニメキャラを否定しにくいということもあってアンチは極端に少なくなる.同様の理由で信者も多い.
ちなみに信者とはここではVtuberがどんなことをしても全肯定の方を指すこととする.
この優しい世界.
ぱっと見,なんて素晴らしい世界なんだ!とか思うんだけどそうでもない.
Vtuberからすればどんなに低クオリティの配信をしても視聴者は来るわけだし,信者じゃない人達はその自分の感じている配信のクオリティの低さとVtuberを持ち上げるコメント欄の乖離に対する違和感に悩まされることになる.
正当な評価は配信のクオリティを上げ,不当な評価は配信のクオリティを下げる.
ちなみに,アイドルだとか声優だとかによくある,その人は好きだけどファンは嫌いな人達に対する,
「ファンばかり見てないで演者に集中しろ」
という言葉.
実際にそんなことがアイドルや声優相手にできるのかはともかく,少なくともVtuberには当てはまらない.
コメントを拾い,それに対するレスポンスをしながら配信を進めていくVtuberを見る際,Vtuberとファン,コメントを含め,その配信が評価対象になる.
ともかく,アンチ,信者含め不当な評価は良くない.
「脳死で肯定する信者しかいないのかここは」
脳死で肯定しているのかそれとも考えた上で肯定しているのかは本人にしかわからないからこの言葉は的外れなのだけれど.
配信をしっかりと見て評価し,見るに値すると結論を出した上で楽しんでもらいたい.
僕のおすすめした4人を含めて.
自由に姿形を変えて活躍できるVtuberだからこそ,中身に対して正当な評価を下す視聴者がいて欲しいと思う.